フランスのーと

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【NEWS】フランスの海外県で治安悪化 (2013/10/18)

フランスは、ヨーロッパ大陸にある、みんなが知っているあのフランスの他に、植民地として領土にした海外県と呼ばれる、文字通り、海外の県が多数あります。
 
その海外県の内、アメリカ大陸の東、カリブ海に浮かぶ島々、アンティル諸島にある海外県「グアドループ」の治安が悪化しているようです。
 
一体どんな状況なのか、マニュエル ヴァル内務大臣が視察に向かったというニュースと共に紹介します。
 
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ヴァル、アンティル諸島に降り立つf:id:atagon:20131021183530j:plain

大方の予想通り、マニュエル ヴァルは今日午後、マルティニック (グアドループの近くの島) へ飛び立った。アンティル諸島の治安悪化の兆候を受けてから初の訪問となる。

当局によると、グアドループの殺人は今年初めからで38件を記録し、直近では10/8に発生していた。

ONDRP ( 国立軽犯罪処罰監視機構 ) による最新の数値は不安を与える。それによると、グアドルプールの犯罪は、武装強盗は+63%、暴行は+20.1%と今年一気に上昇した。

大臣によると、マルセイユ( 注:フランスで最も治安が悪いとされる地域 )の状況には匹敵しないが、海外県の暴力犯罪は貧困化と大いに結びついているという。

地元の人口の20%以上が、今日、失業に直面しており、フランス首都圏の平均を9%も上回っている。

( Direct Matin N˚1368 MERCREDI 16 OCTOBRE 2013 P.8 )

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失業、移民問題で治安が悪化して来ているフランス。

なかなか不況を抜け出せず、また、高齢化による労働者人口の減少のため、移民の受け入れをするべきだという話も出て来ている日本の未来の姿かもしれません。今後も注目していきましょう。